英語学習きろく

英語勉強の記録用ブログです

「and」と「but」について

Quoraというサイトに、以下のような質問がありました。

※Quoraとは海外版Q&Aサイトで、グローバルなYahoo!知恵袋的サービスです。

 

qr.ae

 

こちらの動画についての投稿です。

youtu.be

 

盲目の老人が

「I’m Blind, Please Help(私は目が見えません。助けてください)」

と書いたボードを置いて座っていても誰も見向きもしなかったのに、ある女性が

「It’s a Beautiful Day, and I Can’t See it」

と書き換えた途端、たくさんの人が寄付をしてくれたという内容です。

 

色々なとらえ方ができそうですが、これは一種の「共感」の大切さを表現している動画です。

「It’s a Beautiful Day」という文章で人々の共感を起こし、自分事化させることに成功したという事例です。

 

Quoraの質問は、

『2つ目の文章は、「and」じゃなくて「but」の方が正しいのでは?』というもの。

 

確かに

「今日は素晴らしい日です。でも、私はそれを見ることができません」

であれば、

It’s a Beautiful Day, but I Can’t See it

の方がしっくりきますよね。

 

でもQuoraで集まってきた回答が素晴らしく、色々と考えさせられます。

  • 「and」にしてネガティブ要素が減ることで人々を動かす
  • 「but」にしてしまうと同情を強要する文章になる
  • 「but」にしてしまうと「I Can’t See it」であることは普通じゃないことだと暗に示す(この老人は、見えないことが当たり前の世界に生きているので、butは使わないはず)
  • 「but」は否定の意味で、盲目の人も「Beautiful Day」を感じる自由があるから「and」が自然
  • 「It’s a Beautiful Day」と「I Can’t See it」の2文は繋がっていないから「and」が正しい(どちらかも並列して存在する)

 

日本語にしようとすると、「でも」と否定を使わないとなんとなく不自然な感じしますが、英語だと「and」の方が深みのある文章になりますね。

 

直接的な英語の学習とは異なりますが、「ほお」と思ったのでシェア。